旦那です。
最近はまた天気が降り気味のバンクーバーです。
ちょうど関東地方もこのタイミングで梅雨入りをしたそうですが日本の梅雨に比べてこっちは気温も低くドライなので過ごし易いです。
さて本日はカバーアップタトゥーを紹介します。
カバーアップタトゥーとは既存のタトゥーや傷口を隠す為のタトゥーの事をいいます。
タトゥーの流行につれてカバーアップも増えてきています。
(彫師としては嬉しい反面悲しいような気分になることありますが、、、笑)
ただし、通常の皮膚ではなく一度ダメージを受けた皮膚なので皮膚事態の質感などが変わる為、経年変化が非常に激しく現れる箇所になります。
したがって、彫り方や使えるインクの色の選択も減るので表現の幅が狭いジャンルのタトゥーでもあります。
黒インクや濃い色のカバーは特に難しく、ほとんどのバーアップは数年後にほんのり下の絵が浮かんできてしまいます。
なのでそこの性質を理解してデザインや彫り方を選択していく必要性がある為、非常に高い技術が必要となり彫師の腕の見せ所でもあります。
本日のお客さんは濃いめの痣を隠したいといことで丁寧にもデザインをご持参いただきましたがとても傷口をカバー出来るデザインではなかったのでいくつかアレンジを加えました。
■まずは黒い部分を増やす。
■黒い部分が増えると全体的に重くなる為、バランスをみて削っていく。
■薄いインクの部分は痣の色素に近くなるようにデザインして色も調合する。
なるべくお客さんの希望のものから外れないように、尚且つ傷口は隠す。
そして見栄えよく綺麗に彫る。
ここが大事です。
元ネタがコチラ↓
お客さんの傷口はコチラ↓
仕上がりがコチラ↓
羽の形やディテール、色合いが少し変わりつつしっかりカバーできている事が確認出来るかと思います。
彫る時間より数倍のデザイン制作になりましたがお客さんは大喜びでした。
この日のビールは非常においしかってです。
また良いお酒が飲めるように、そしてもっと喜んでもらえるように日々精進します。
ではでは。
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